タイから、マレーシアリージョンとシンガポールリージョンのどちらのEC2を使うかを比較してみた

タイから、マレーシアリージョンとシンガポールリージョンのどちらのEC2を使うかを比較してみた

タイからマレーシアリージョンとシンガポールリージョンのEC2を比較してみました。
Clock Icon2024.08.23

タイオフィスの三並です。

AWS EC2料金は、SingaporeよりもMalaysiaの方が多少安いです。

詳細は以下の記事を参照。

AWSにマレーシアリージョン(ap-southeast-5)が開いたので、とりあえず試してみました

Malaysiaに住んでいるなら、Malaysiaリージョンを使うべきなのですが、タイから使う場合はどちらがいいのかを軽く検証してみました。

まず、タイからはマレーシアの方が物理的に近いです。ネットワーク距離が近いのかどうかは気になるところです。

なお、検証は、タイのバンコクオフィスから行っています。

EC2は、t4g.microを使って検証します。

料金

t4g.micro : USD 0.0095 (Malaysia)
t4g.micro : USD 0.0106 (Singapore)

まず料金の差はこのくらいです。10%程度Malaysiaの方が安いようです。

料金については、変動することもありますので、詳細は以下を参照してください。
Amazon EC2 オンデマンド料金

バンコク、クアラルンプール、シンガポールの地図上の場所

こちらはGoogleMapからの貼り付けです。
malaysia1_map

EC2の起動

以下のような感じで、EC2を起動しました。

Instance Type: t4g.micro
SecurityGroup: All ICMP - IPv4 : My IP
gp3 8GB
IAM Profile: 

出来上がったEC2に対して、バンコクオフィスからpingを実行してみました。

Singapore
malaysia2_Ping_SP
だいたい、30msくらい

Malaysia
malaysia3_Ping_MY
だいたい、35msくらい

ネットワーク的にはSingaporeの方が近いようです。

ちなみに、タイのLocalZoneに対して検証したときは 5ms くらいだったので、タイ国内の方が圧倒的に速いという結果ではあります。タイのLocalZoneを検証したときの記録はこちらです。

バンコクに AWS Local Zones (ap-southeast-1-bkk-1a) が開いたのでEC2を立ち上げてみた

IPアドレスの場所

ラッコツールのIPアドレス住所検索で、できあがったEC2インスタンスのIPアドレスから住所を調べてみました。
IPアドレス住所検索:ラッコツール

Singaporeはこちら
malaysia4_IP_SP

Malaysiaはこちら
malaysia5_IP_MY

AWSのリージョン名は、国名ではなく都市名が多いです。なので、Malaysiaとなっていて、Kuala Lumpur以外の場所にAZがあるのかなと思いましたが、実際はKuala LumpurにAZがあるようです。

まとめ

Malaysiaリージョンの方が、SingaporeリージョンよりEC2の価格が安いものの、ネットワーク的にはタイからは少し少し遠いようです。
値段の安さで選ぶならMalaysiaリージョンだと思います。しかし、タイからの利用だと、今の段階では、ネットワーク的に早く、各種サービスがそろったSingaporeの方が利便性は高いという印象です。

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